「子どもをバイリンガルに育てる方法」を読んだところとても役に立った

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今の時代「子供をバイリンガルにしたい!」という親はほとんどではないでしょうか。

日に日に英語の必要性が増していくグローバル化の時代で、日本人は英語が話せないということに苦しめられている現状です。

日本は自動車を初めとする輸出産業の強さや、内需だけでも経済が回るほど強い経済力を持っており、海外の文献についてもだいたいは日本語に訳されたものが出版されているので、ほとんどの日本人は日本語を使えれば海外の内容についても勉強することができていたため英語の必要性はあまり感じてはいませんでした。

しかし、今は相対的に周りの国々の力も強くなっており、周りのアジアの国々もどんどん成長して行って、日本の物価との差が急激に小さくなってきています。

そんな中でも日本では、まだまだ危機感が少ない人が多いためか、グローバル化に対抗するための手段の一つである、英語でのコミュニケーション教育がおろそかになっています。

そんな危機感を持っている方もいれば、あった方がいいかな程度の方もいるかと思いますが、特に今子育てをしているママやパパは子供達への英語コミュニケーションに危機感をもった方がよいかと思います。

しかし、今の日本の英語教育環境は今だに良いとは言えない状況です。

では、どうすればよいかということのヒントが、この「子どもをバイリンガルに育てる方法」に書かれていたので、少し紹介しようかと思います。

出版されたのは2001年なので、今から15年前になるものですが、書いている内容は本質をついているものなので、今でも役に立つことばかりでした。

英語の理解について

この本で言うバイリンガルの定義は、2つ以上の言語(日本語と英語)で4つの能力である「読む、聞く、書く、話す」を身に着けてコミュニケーションがとれることです。ネイティブのように発音が流暢である必要はないです。

日本でよく言われている「リーディング、ライティング」は学問的分野だから実践的ではない。「ヒアリング、スピーキング」が実践的分野である。

だから「リーディイング、ライティングをやめてヒアリング、スピーキングに集中すべきだ」という発想を持つ人もいますがそれは正しくないです。

日本人が英語を話すことができないのは、スピーキングとライティングの練習が圧倒的に足りないことが理由です。また、ヒアリングについての練習量も全く足りていないので聞き取ることもできません。

「リーディング、ヒアリング」という受動的能力と、「ライティング、スピーキング」という能動的能力とに区分した方がよいとのことです。

なぜなら、リーディングやヒアリングをする時に見たり聞いたりする、文字や言葉自体に元々意味はなくて、その文字や言葉とあるイメージとが紐づけされることでその意味が形成されていきます。

逆に、あるイメージを文字や音声化するために、「ライティング、スピーキング」の能力が必要となりますが、イメージはあるのに文字や言葉にならないでもやもやしてしまうことがあるかと思います。

その為、イメージを文字や音声化する能動的能力は、受動的能力とは別物として考えた方が言語を学ぶ上で理解しやすいと思います。

もし、「リーディング、ライティング」の勉強を止めて「ライティング、スピーキング」だけに時間を費やすと、表面的な軽い会話は出来るようになっても、読み書きなくして熟考することは困難なため、自分の考えを伝えることができなくなってしまいます。

結論としては、4つの能力をまんべんなく身に着けることが必要であるということです。

 

そして、言語を身に着けるためには、意味が分かる英語を聞くことが重要で、発した言葉と意味(イメージ)が一致しないとその言葉を理解することが出来ないです。

子どもが日本語を覚えるのも、ある状況に応じて発せられる言葉を何度も聞くことで理解することが出来るのと同じです。

その為、英語の言葉や文字がイメージ化出来るようになるには、何度も繰り返し練習する必要があります。

英語の学習をいつから始めればよいか

いつから始めればよいかは、子供の年齢に応じて変わってくるとのことです。

①10歳まで(母国語入れ替え可能時期)

この時期に英語圏の国で生活すればすぐに英語がペラペラになりますが、以下②の母国語形成時期の前に日本に戻ると、あっという間に日本語に入れ替わってしまい、習得していたはずの英語が話せなくなってしまいます。

例えば、8歳に1年間英語圏に住んでいて話せるようになったのに、日本にもどってから英語を話すことを途中で止めてしまったりすると、数ヶ月ですぐに忘れてしまうのでやっていた意味がなくなってしまいます。その為、英語を使う環境を絶やさないことが重要になってきます。

この時期は、細かい説明は効果がなく、英語の歌やゲーム等で音声と意味をセットで与えることが必要となります。

②10歳から12歳まで(母国語形成時期)

この時期は言葉が脳に定着してきて、その人の母国語が決まる時期です。

①の母国語入れ替え可能時期で学習していた子供は、少なくともこの時期までは英語に触れておく必要があります。

③13歳以降(母国語入れ替え不可能時期)

この時期からは新しい言葉の習得は簡単ではなく、学んだ言葉は母国語にはなりません。

この年齢以上になると、中学校で習う英語の基礎を理解しておかないと英語圏に留学に行っても正しい英語は身につかないため、中学校の英文法をしっかり理解してから留学する方がよいです。

著者のバイリンガルへの教育方法

日本にいながら子供をバイリンガルにした筆者の教育法ですが、学校では日本語を身に着ける環境として、英語は家庭で身に着けさせようと考えたようです。

そして、以下4つのことを実践したとのことです。

①英語で話しかけること

家庭内では親が率先して英語で話しかけていたが、子供が英語で話すことが恥ずかしくて話さない時期があったようです。その為、親が英語で話しかけて、子供が日本語で返してくるという会話になっていたようです。

②毎日30分間英語の本を朗読させたこと

①では子供がスピーキングをしてくれなかったので、子供に英語の本を朗読させることでその能力を高めることが出来たようです。

本を読ませていくステップですが、まずは、アルファベットを教えて、次に絵のカードで基本単語を教える、そして簡単な本から初めて徐々に英語圏の同年代の子が読む本に変えていったようです。

③英語のアニメ・ドラマを見させたこと

子どもが気に入った英語のアニメやドラマを繰り替えしみることによって、色んな表現を理解できたとのことです。

まずは日本語で内容を理解した後に、英語で繰り替えし見ることによって、英語の音声で意味が理解できるようになってきたようです。

④小学校6年の夏休みにアメリカに留学させたこと

①~③である程度の基本を身に着けた後、母国語形成時期の終わる前に、8か月間ですが英語の環境においたことで、英語を刷り込むことが出来たとのことです。

おわりに

実際に2人の子供を日本にいながらバイリンガルに育てた実績もあり、本人も英語教育に従事した方で説得力のある内容でしたので、楽しく読めましたし、そんなにお金もかからずに実践できる内容であると思いました。

6年生の時期に留学させることは、親としてはちょっと心配で私も抵抗がありますので、中学生でしっかり文法をマスターしてから、高校生か大学生になってから留学という方法の方がいいかなー、なんて思ったりました。

留学は必ずしも必須ではないようですが、時間のある学生のうちに英語圏の国に行くこと、英語しかない環境にいることのメリットは大きいとのことです。

一つのやり方としてとても参考となりました。子供のために頑張ってみようかとおもう一冊でした。


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